春 竹籠を開ける昼餉や竹の秋
夏 皮脱ぎし竹の音聞き籠を編む
秋 節間の長きに印竹の春
冬 竹馬を仕上げ孫らの帰郷待つ
実は仁誠は竹細工より先に一閑張を始めた、骨組みにする竹籠を自分で作りたい願望から竹細工を始めたものである。こちらも没頭すると時の経過を忘れるほどに熱中でき妻の小言も耳に入らぬ。
カルピスを二杯飲み干す夕薄暑
新涼や妻の小言を受けながす
多度山の窯に火の入る無月かな
産土へ揃ふ一礼弓始
落葉踏む音の行き交ふ寺の市
山口先生並びに花火句会メンバーの皆さま、これからもよろしくご指導願います。