月刊花火句会

花火句会は2004年夏、花火シーズンの真っ只中で発足しました。 集まったのは、当時40代から60代の10名余り、全員がそれまで俳句なんぞ作ったことがないというど素人ばかり、それでも俳人山口勝行氏の指導を得て、月1回の句会、年1~2回の吟行を行っております。 句会は、参加者が事前に用意した兼題1句を含む当季雑詠5句を提出、全員で選句します。 選句された句は、入点句として、次回の会報で発表されます。 会員による選句とは別に、山口勝行氏選の優秀句(1、2句)は、山口賞となります。 句会後には、自由参加で懇親会もあり、当日の会員の句を褒めたりけなしたり、まさに議論百出です。

2016年08月


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第八回

22世紀に残したい3句


増田 智昭


 この花火句会に誘われ参加させていただいたのが、ちょうど大震災のあった2011年の秋。この増刊号が発行される頃には、ちょうど5年。つくづく月日の早さを思わずにはおれない。おそらく句会も約50回前後は参加させていただいているのだろう。
 そう考えると、この進歩の無さは何だろうと、頭を抱えてしまう。今さらながら、「俳句のイロハ」から勉強しようと、勝行先生に「初級者向けのテキスト」をお願いしたのが今年7月の句会なのです。20年来のドライバーですが、改めて、大昔に自動車学校でもらった教習本を紐解いてみよう。そんな気分である。
 
 そんな俳句への無力的な境地の中でも、そうだよなあと深く共感した言葉があります。我らが俳句の師・山口勝行先生の言葉。
 
 「俳句とは、省略が生命の文芸である。」

勝行先生の言葉をそのまま拝借させていただきます。
 
「俳句は省略が生命の文芸である」・・・(2011年3月句会ブログより)

 俳句は五・七・五の十七音の世界一の短詩型文芸であり、その中で言いたいことを全て表現しようとすれば、俳句は本来、如何程のことも言えないのである。そこで、思いっきり省略しつつ、且つ読者に伝わる言葉を選ぶことが求められるのである。そのためには、自分が何に感動し、何をどのように言いたいのかに焦点をしぼり、それを表現するには何が余分で、何が必要かをよく考えて、それに一番よく合う言葉を選ぶことが大切である。
 
 たった17文字で、あふれる思いを伝えるなんて出来ないよ。今もって、そう思っている。いかに省略するか。勝行先生は、四角い箱の中に「文字」という積み木をつめるのだけれども、いかに「空間」を空けておくかで、省略されたものが、奥深く、幅広く読み取れる、即ちそこに余韻が生まれ、連想が広がるのである。ここに俳句を作ったり、俳句を読んだりする醍醐味が生れるのであるとおっしゃっている。
 「そうだよなあ、確かに。」曲がりなりにも5年近く句会に出てみて、以外は初心者然であるが、このことだけはよくわかるようになった。
 
 もう一つ。結局、自分は人間に興味があり、その人間の営みや心の振動をうまく詠み込んだ俳句が好きだということ。その俳句に、人生行路の味わいと言うか、温かみを感じる句に魅かれるということも、自分の性向としてよくわかってきた。
 そんな「省略の技巧」「人間臭さ」という2つの観点から、22世紀に残したい俳句。中でもこの花火句会で生まれた句を3句挙げたいと思う。
 この3句は理屈抜きに、大好きです。
 句会同人である(人生としても)大先輩のご本人(作者)の許諾を得ずに、勝手に推挙・品評する無礼を深くお詫びしつつ披露し、17文字の外の感想を述べてみたい。
 

1.春はいま夜行列車の一輌目  (作者:藻六 さん)

私は、この句と
「春泥を蹴上げて大志村を出づ」
「春立つや見切り発車のベルの音」
とを合わせて、藻六さんの「春の3部作」と勝手に呼んでいる。
ここでいう「春」とは何だろう? ここに「省略」の技巧があり、「空間」が生まれている。地方から進学のために上京する希望に満ちた「春」なのだろうか? はたまた、東京に夢破れ、失意のうちに一路向かうところの、北の故郷で目指す再起の「春」なのだろうか? それとも、一足早く咲いた桜の花びらが、文字通り一輌目にはたと舞い込んでいるのだろうか? そうだとするなら、南から北に向かう夜行列車だな。想像の空間は広がるばかりである。
夜行列車(ブルートレイン)が相次いで廃止され、「春」を届けてくれる列車も少なくなってきた。これからも、きっとそれは変わらないだろう。
だから、この句の味わいが分かる人も、若い年代にはどんどん少なくなってゆくだろう。でも、きっと様々な「春」のありかは変わらない。22世紀に詠み継いでゆきたいと素直に思った。
 

2.秋天や父を乗せたき雲のあり (作者:小麦 さん)

先の句が「藻六さんの春の3部作」ならば、
「照れながらまたなと父の夏帽子」
「父見舞ひ立春ですと窓あける」
と合わせて、小麦さんの「父の3部作」である。
この句も、雲の形や秋天と雲のコントラストなど写実的な部分に、一切の言及が無いところがいいなと思っている。私に想像の「空間」を与えてくれている。
しかしそれにしても、父と娘というのは、やはり息子との間のそれとはまったく別の関係なのだと思い知らされるのがこの句。小麦さんにとっての「父」は、きっと少女のころから変わらないものなのだろう。そこはかとなく互いを思いやる気持ちが、我々にずんずん伝わる。当時、病床におありだったとのことだが、父を献身的に看護する微笑ましい様子がまさに目に浮かぶ。
 翻って、どうして男同士は、いつまでも不器用なのだろうか。田舎の父親を思い浮かべながら、電話でもしようかと思ったが止めてしまった。心がしゅんとする句である。
 

3.平凡な日こそ夕陽の美しき (作者:沓九郎 さん)

この句の良さが分かるという事は、確実に中年以上だろう。私の仲の良い入社同期(現在・ベルリン特派員)に、「年齢を3で割ってみると、それが人生時間だよ。」と聞いたことがある。この句は、人生時間の夕陽の頃の豊穣が分かっている世代にとって、染み入る句だと思う。
「人間探求派」を自認する沓九郎さん。ほかにも、聖夜シリーズではないが、
「幸せな子ばかりでなき聖夜来る」
「クリスマスソング聴き入るホームレス」
といった句にも、弱者への目線と平凡に生きることの難しさや逆にありがたみが伝わろうというものである。まさしく、か弱き「人間」というものへの観察がその作風の底流にあるのだと思う。
 
 今回の増刊号、「他人(ひと)のふんどしで相撲を取りやがって」という声が聞こえてきそうである。実際その通りなのだが、要は、自分もこんな句を作りたいのである。そして、たった一人でいい、共に心を打ち震わせることが出来るような一句を作りたいのである。
 
 そう思いながらペンを進めると、勝行先生の言葉・「感動を平易な言葉で省略してシンプルに伝える。」が思い出される。もちろんその上で、ただ、それだけでは足りない気がする。
 結局は、1日1日を大切に生きることにこそ、俳句の種があるのかもしれない。日々のなんでも無いことに感動して感謝して、それを記録しながら繰り返す。書いてしまえば単調に感じる所作なのだが、案外、俳句の種とはそんなものなのかもしれない。
 22世紀に残したい俳句を3句選ばせていただいたが、もちろん、これら以外にも22世紀どころか23世紀、24世紀にも残したい俳句が、この花火句会には数多くある。そんな句会の同人でいられることを幸福だなあと思いながら、飲みかけのハイボールを干して、この原稿の締めにさせていただく。この原稿書いた以上は、少しは真面目に取り組まなきゃなあ。





伝言板


飲み会案内です

てろりん
(沖てる夫こと御酒一筋ことナンタラカンタラ)
と飲もう

9/1(木) 19:00~
新栄『きてみてや
TEL:052-241-9610



月刊花火句会 これからの刊行予定 


 9月17日:2016年9月号
   『9月定例句会(9月10日)報告

 9月29日:2016年9月増刊号
   『月刊花火句会番外編』
   第九回 山田夏子



句会の予定 


【日時】 2016年9月10日(土) 18:00~
【会場】 金山アカデミーセンター4F
【兼題】 『蟷螂(かまきり)を含む当季雑詠5句



投句の受付 


◆投句料は不要、投句される方は、メールにてお願いいたします。
◆作者名は本名でも俳号でもかまいません。
◆投句数は5句以内でお願いいたします。
◆締切りは9月8日(木)とさせていただきます。
◆投句いただいた作品の内、句会での入点句は、次回のブログにて
  発表させていただきます。
◆受付メールアドレス:haikuhanabikukai-aichi@yahoo.co.jp



 


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【日  時】 2016年8月13日(土)
【会  場】 金山アカデミーセンター4F
【出席者】 勝行先生、一筋、小麦、藻六、三枝、沓九郎
【投句者】 U太、按庵、カモメ、智昭
【兼  題】 『天の川』を含む当季雑詠5句
 
 
お盆最中の句会、それにリオオリンピックもあれば高校野球もある。その上この猛暑。参加者は少ないだろうなと思われたが、その通りでした。たったの6名、実に寂しい限りでした。ただ、投句者が4名いて、内容的には結構充実していました。投句者に救われた感じです。出席できない時はせめて投句をと、声を大にして言いたいのですが、ま、いろいろ事情もあることでしょうから、くどくは言わないけど(とまぁ、くどく言ってるわけであります)、せめて投句を!
 
そんな8月句会でしたが、以前にもあったと思うけど、この、参加者は少ないが投句はそれなりにある、この場合の得点争いというのが意外に難しいんであります。今回のケースだと、全60句が、先生を含めての全員の持ち点48点を取り合う。勢い、点数がばらけるんであります。そこでどんぐりの背比べ状態になってなかなか勝負がつかないと、こうなるんであります、ハイ。その割には、今回、結果はすんなりと出ました。原因は三枝と小麦の健闘。最後のターンでセーフティリードの競泳みたいなもので、あとは二人のどちらが勝つかだけ。でこの二人、8点で同着トップのゴール、賞品を分けあっておりました。続いては沓九郎、U太、藻六の3人が5点で3位同着。ただしこちらは賞品はなし。手ぶらですね。まさに女性デー、三枝さん、小麦さん、おめでとさん!
 
句会後は先月と同じ「呑喜」(お好み焼き店)へ。ここでいきなり沓九郎が熱弁をふるい始めました。論点は二つ。

①オリンピックの柔道、金メダルを取れなかった日本選手の、あの表彰台上での態度に頭にきた。いくら悔しかろうが情けなかろうが、あのニコリともしない仏頂面はないだろが。無愛想この上なし。応援してくれた人にも、他のメダリストにも失礼である。試合が終わればノーサイド、笑顔でお互いの健闘をたたえあうのがスポーツマンシップというもんじゃないのか。それとも上から「お前ら、金じゃなければ意味がない、笑顔を見せるな」とでも言われているのか。だとしたら組織体質の問題でもある、うんうん、かんかん…。

②ドラゴンズの谷繁監督の更迭、あまりにも不透明かつ理不尽、時期的にも不適切。何でこんなことが起こるのか、思うに球団幹部がイカン、なってない、こんなことやってたらドラゴンズは勝てない、うんぬん、かんかん…。

②についてはいろんな複雑な要素がありそうで、よく分からんとしかいいようがないけど、①については賛同者が多かった。ともかく沓九郎、ひとり気を吐いておりました。
 
その後今回投句だった智昭も駆けつけ、酒の酔いもあって話題はいつものようにごった煮状態に。要するに支離滅裂ということ。健忘症やら認知症、熱中症、無季の句がどうたらとか季重なりがどうだとか、芥川賞の「コンビニ人間」がどうだとか、何の脈絡もありません。俳句とか生花、料理の盛り付けを競うテレビ番組、俳句マンガについての話もありましたね。そこへ投句だった按庵からTEL、「わっしゃの句、どうだった? 高得点だったろが」。「問題外!」のひと言で切られておりました。こんな風にいつもながらの談笑を大いに楽しみ、頃をみて、まだまだ残暑厳しい夜の金山駅に向かった次第です。

もう少しの辛抱、みなさん、この暑い夏を何とか乗り越えましょう。

 

一席 


ケンカして一人見上げる天の川/三枝


ソーダ水気の抜けるまで長話/小麦

 

三席 


病みし友残暑見舞に「生きてます」/沓九郎

蚊を叩きそこねし音であるやうす/U太


不揃いの湯呑み手に手に濁酒(にごりざけ)/藻六



今月の入点句は特選句)  


山口勝行





盆僧の犬手懐(てなず)けるコツを得し
納竿の刻を惑はし鮎の群
泡を出し終へて満開水中花
 
上田三枝
ふるさとの小さき手にぎり盆踊り
ケンカして一人見上げる天の川
高速の渋滞の列遠花火
向日葵の迷路手つなぎ初デート
 
加藤小麦
まごの手でスイッチ入れる扇風機
少年と犬と空き缶土用波
ソーダ水気の抜けるまで長話
サーカスのテントも染まる大夕焼
 
深井沓九郎
試合終え一気ほころぶ日焼け顔
病みし友残暑見舞に「生きてます」
 
中谷U太
譬ふれば種なし西瓜の種のやう
蚊を叩きそこねし音であるやうす
向日葵に柱を立てて帰りけり
 
原藻六
不揃いの湯呑み手に手に濁酒(にごりざけ)
火を消して銀河に見入るキャンプ村
 
増田智昭
花火師の汗も七色変化かな
廃船のマストの先に盆の月
回り道する子ら楽し遠花火
 
高津按庵
汗涙タオルで隠(かく)し女子選手
吾子帰省会話少なくボケンモンゴー
 
御酒一筋
天の川流れ網走番外地
星の子の産湯をつかる天の川
 
仲野カモメ
天の川微笑むやうに地球抱く



山口勝行選評


ふるさとの小さき手にぎり盆踊り/三枝



この句を今月の最優秀句としました。帰省ラッシュのお盆真っ最中にふさわしい作品です。ただし、わたくしとしては(ふるさとの)(ふるさとに)としたい。都会暮しの人がこの時期故郷に帰省して、地元の人たちと盆踊りをする、そこに力点を置きたいからです。(ふるさとに小さき手にぎり盆踊り)に。同じく三枝の「ケンカして一人見上げる天の川」についてですが、(ケンカ)という表現に少し違和感を覚えます。より俳句的に「諍(いさか)ひて一人見上げる天の川」としました。情景はよく浮かびます。
 
智昭の「花火師の汗も七色変化かな」。汗が花火の色を写して光っている、それが花火とともに七色に変わる…。着眼点としてはいいと思うのですが、(花火師)と(汗)の季重なり。さてどうするか、より推敲が必要です。
 
按庵の「吾子帰省会話少なくボケンモンゴー」。これも時宜を得た句ですが、上五の(吾子帰省)の体言止め、これで流れが悪くなっていると思います。「帰省子の会話少なくポケンモンゴー」に。反芻して句調を確認してください。同じ作者の「汗涙タオルで隠(かく)し女子選手」(タオルで)(タオルに)に。濁点の(で)は(に)に。「汗涙タオルに隠(かく)し女子選手」
 
沓九郎の「病みし友残暑見舞に「生きてます」」。わたくしとしては俳句にカッコは不要と思っていますが、実際にはあちこち散見されるのも事実。ただ、安易には用いないよう心がけてください。まずはカッコなしで表現できないか、その取り組みが必要です。この句、「病める友残暑見舞に「生きてます」」と、(病めし友)(病める友)としました。
 
小麦の「サーカスのテントも染まる大夕焼」「サーカスのテントを染めて大夕焼」として、主語をはっきりさせました。この方が、大夕焼の強大さ、力強さが表現されます。
 
点は入らなかった藻六の「人肌の丹波信楽(たんばしがらき)温め酒」、この丹波信楽は作者によると丹波焼、信楽焼の酒盃のこととのことですが、これでは伝わりにくいと思います。それに温(ぬく)め酒は、この猛暑の中ではピンときません。句会に出される句には“旬”もまた大切です。




句会を終えてひと言


お盆休みのせいか出席者も少なく、これはこれで、地味ながらのんびりしていていいですよね。そこで一休止。気合いを入れて、やったぁ、トップだー! みえちゃんと、仲良く、1番だぁー! 暑い部屋で、動くのもめんどくさい、扇風機のスイッチ入れるのもおっくう、そんな時ってありませんか。あちきはそんなのしょっちゅう。そこで手元にあったまごの手を使ってスイッチを入れる。こうすると年とともにきつくなってきた腰をかがめる姿勢が不要、実に便利でありんすことよ。「まごの手でスイッチ入れる扇風機」が自信句。特選にしたのはU太の「蚊を叩きそこねし音であるやうす」。ハデにパチンパチンと何度も音を立てている人は、つまり蚊を叩きそこねているわけですね。成功した人はもう音を立てない。そこに注目したところが面白い。あちきも叩きそこね派なんで、いたく共感いたしやした。 (小麦)

それがしが特選としたのは、三枝の、「ケンカして一人見上げる天の川」。共感したのは①天の川を誰れかとじゃなく一人で見る、これがいい、恋人同士で見る、そんなの論外である ②ケンカしたのちに見る、これがいい、ハッピーな気持で見る、そんなの許されない んです この①と②、この合体が素晴らしいんであります。天の川の冴え冴えとした様子に何とピタリであることよ。自信句は、一部の心ない句友から、何じゃこれ、訳分からんと言われたけど「天の川どぼんと落ちたら裏の川」。たぬきにばかされた訳じゃありゃせん。こういう摩訶不思議な意識や感覚を楽しむってのも、またいいんじゃないでせうか。分っからんかなぁ。 (一筋)

暑い、暑い! 季節感を超えた、何やら変な暑さですね。この地球がどっか変になってるのか。早く涼しくなって欲しい、ただひたすら、それだけです。誰れにでもある懐かしい体験、あの頃は楽しかったなぁとしみじみしました。藻六の「火を消して銀河に見入るキャンプ村」。キャンプファイアーの火を消すと満天の星空。ついつい言葉もなく、我を忘れて見入ってました。都会では絶対にお目にかかれない、まさに圧巻! 自信句は「楽しげな退職の報青嵐」。青嵐というのは青葉のころに吹き渡る南風。力強さがあります。知り合いから退職の知らせがあったのですが、そこにあれもやりたい、これもやりたいとの、第二の人生を楽しもうという気が満々。うらやましい限り。そこに青嵐という、さわやかで力強いイメージを重ねてみたのですが、どんなものでっしゃろか。 (沓九郎)

まるで自分のことを言われているよう。私って、知ってる人と会うとつい長話をしてしまうんです。ましてやお茶を飲みながらだとなおのこと。小麦の「ソーダ水気の抜けるまで長話」が特選、ほんと身につまされます。自信句は「高速の渋滞の列遠花火」。家族旅行の帰り道、渋滞で気がめいっている時に遠花火が。それ見て、ちょっとだけ元気になった気がしました。この句、先生から「渋滞の高速に見る遠花火」と添削されましたが、やはりこっちの方がいいですね。今日は思いがけないトップ賞。それに先生からは、私の「ふるさとの小さき手にぎり盆踊り」を最優秀句に選んで頂き、うれし~い! (三枝)

急用があって参加できないと、午前中に按庵が投句を持ってきました。そこで軽く飲みながらお互いの5句を品定め。按庵の句については「吾子帰省会話少なくポケモンゴー」と「汗涙タオルで隠し女子選手」、点が入るならこの2句だなと藻六。結果はその通りでした。一方藻六の「不器用に生きて戒名愚直居士」、これでトップ賞間違いなしとの言葉に按庵は冷笑。「こんなんに点が入ってたまるか、第一これ季語がないじゃないか」。対する藻六「人が死ぬのに季節はない、無季でいいんじゃ」。結果は0点。先生からは「季語がないんではお話になりません」。折角の名句なのにつらいこってす。頭にきたんでこの句、区民文芸展に寄稿しました。◎を打ったのは沓九郎の「病みし友残暑見舞に「生きてます」」。ハガキでなくケータイですが、つい最近これと同じことが。パーキンソン病になった友人に連絡をとったら、ちょっと弱った声での第一声が「まだ生きてるよ」。これもつらいこってす。
話は変わりますが、8月7日の日曜日、参茶に誘われ大須演芸場に太々、恵薄とともに行ってきやした。恵薄は元気でした。そこで偶然、2月の吟行に来た風待らくださんに会いました。かなりの落語通のようでしたね。でその後大須の居酒屋へ。そこで楽しく、大いに語り合ううちにらくださんから「よかったら合同句会やりませんか、花火句会と深海で」。深海というのはらくださんが属している句会とのことです。この件、今日の句会後にみなさんに話をさせていただき、やる方向でということで了解を得ました。今後小麦と一筋が細かい詰めの相談にあたります。10月を考えていますが、もし実現したら、今日欠席のみなさんもよろしく。 (藻六)



伝言板


①2句ご提出ありがとうございました

2句提出をお願いしておりました『名古屋市緑区の区民文芸展』ですが、会員・投句者13名から計26句の寄稿がありました。展示および句集の発行は11月の予定です。ご協力有難うございました。
(事務局)

 

②飲み会案内です

てろりん
(沖てる夫こと御酒一筋ことナンタラカンタラ)
と飲もう

9/1(木) 19:00~
新栄『きてみてや
TEL:052-241-9610

 

月刊花火句会 これからの刊行予定
 


8月30日:2016年8月増刊号
 『月刊花火句会番外編』
  第八回 増田智昭
 
9月17日:2016年9月号
  『9月定例句会(9月10日)報告』

 

句会の予定


【日時】 2016年9月10日(土) 18:00~
【会場】 金山アカデミーセンター4F
【兼題】 『蟷螂(かまきり)』を含む当季雑詠5句



投句の受付 


◆投句料は不要、投句される方は、メールにてお願いいたします。
◆作者名は本名でも俳号でもかまいません。
◆投句数は5句以内でお願いいたします。
◆締切りは9月8日(木)とさせていただきます。
◆投句いただいた作品の内、句会での入点句は、次回のブログにて
  発表させていただきます。
◆受付メールアドレス:haikuhanabikukai-aichi@yahoo.co.jp


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