祝100号
ブログ・月刊花火句会は今号で創刊100号を迎えました。
これもひとえに会員、投句者、(数少ないけど)読者の皆さんのおかげです。
今後ともご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2015年2月末日
月刊花火句会事務局
花火句会 自選三十句
第7回 岡田参茶と山田夏子の巻
其の十三 岡田参茶
句会で笑者にはなるが快感ではないのだが、一度たりとも私の句で皆がうなったり感心したりはないのです。気分が向いたら参加し反省会で、0ポイントでもお酒を飲んでワイワイやるのがホント楽しいのです。こんなわたしでもよろしければこれからもよろしくお願い申し上げます。夢は句会のメンバーと一緒に京都へ大人の修学旅行いってみたいです。それまでには皆様のレベルまでセンス磨きたいと思っとります。
今回のレポートも過去の私の句をモロクさんが花火会のブログからひっぱり出して下さり、29句みつかりました。
1句即興でたします。
その句は、「自画自賛われ春の句にはひふへほ」
デジカメで息を吸い込み春を撮る
酒を飲み友と語りて春がくる
たのしみは桜と友で酒を飲む
たのしみはひと汗かいた冷えた麦酒
たのしみはマツタケもらい友と酒
たのしみは家族五人で鍋つつく
たのしみは朝風呂あびておせち食う
うずたかき落葉片付け一服す
ため息がクライマックスドーム泣く
雪積もりポストの口が無口なり
おふくろのブリ大根よ季語またげ
初夢や三日もたてば忘れ酒
春うららテント村から笑い声
空見上げ三羽の鳥が春およぐ
毛糸帽チロリン村は花盛り
席のはし冬帽かぶり無口です
散歩道軽く会釈の毛糸帽
静々と屋根のつららが剣となる
草萌えて虫の寝床も模様変え
草萌える地べたに根はり復興す
花の下クシャミ連発はな吹雪
長雨で愛犬ポチが家にいる
柿熟しお地蔵さんのよだれかけ
ナメクジに砂糖ふりかけおかしかな
甚平に袖を通して粋場なし
ころもがえアホはアホなりステップす
おはようと言う息白くございます
おでんの具何が好きかと聞かれても
おでん汁ご飯にかけて〆とする
自画自賛春の句に我はひふへほ
其の十四 山田夏子
<自選30句>
病気療養中につき永らく句会を欠席している私ですが、花火句会のブログは毎回楽しく拝見させて頂いております。
そんなあるうららかな午後の日(?)、突然私のケータイに藻六さんから悪魔のささやきが…。
「今月中に自選30句と感想文を事務局に送れ!」。
えぇっ? 私は現在療養中の身につきてっきり免除して頂けると思っていたのにぃぃぃ…。
慌てて数少ない過去の作品の中から無理やり選んだ30句がこちら。
1.まどろみて チャイム気付かぬ 春の午後
2.交差点 前髪直す 薄暑かな
3.夏服の 襟ひるがえし 笑顔ゆく
4.夕映えに 走る電車の 影延びる
5.雨あがり 風ゆるやかに ホタル狩り
6.隣家より ゴーヤ顔出す 青簾
7.公園に 子の姿無き 夏休み
8.日傘さす 後ろ姿に 胸さわぎ
9.新学期 寝ぼけ眼の 日焼け顔
10.夕暮れに 紫陽花の碧 溶け込みし
11.後れ毛や 首に張り付く 残暑かな
12.青蜜柑 籠いっぱいの お裾分け
13.秋空に 鉄砲の音 吸いこまれ
14.干柿の 暖簾つらなる 田舎道
15.山紅葉 肩ぶつかりて 渡月橋
16.朝まだき 山茶花寺に 人気なく
17.鰯雲 明日はどこへ 行くんだろう
18.新涼や 友の退院 見送りぬ
19.自販機の 缶コーヒーも 冬支度
20.秋時雨 にわか賑わう 足湯かな
21.スマホ見る 頭上ひろがる 鱗雲
22.春陰や 日差しホームの 向こう側
23.雪渓に ゴンドラの赤 吸い込まれ
24.イルミ街 足早に過ぐ 冬の月
25.母の出す 喪中はがきの 寒椿
26.夜更けまで はしゃぐ子の声 大晦日
27.水仙花 人それぞれに 思いあり
28.人のはけ 午後の参道 日脚伸ぶ
29.虫干しや 午後の図書館 早仕舞い
30.豆撒きや 鬼相手にも サバをよみ
初めて先生に特選に選んで頂いた句、みなさんの票を多く頂いた句、そして一票も入らなかったけれど自分ではお気に入りの句などなど。
入会から3年が経っても本当に未熟で恥ずかしい作品ばかりですが、自分なりに楽しみながら句を詠み、その中で少しずつでも成長していけたらいいかなと思っています。
そして今回大病を患ったことで大きく変わった人生観が、今後の作品作りにどのような変化をもたらすのかも秘かな楽しみであります。
月刊花火句会 これからの刊行予定
★3月15日:2015年3月号
『3月定例句会(3月7日)報告』
★3月30日:2015年3月増刊号
『自選三十句第8回 尾関太々と兼松みさちーたの巻』
句会の予定
【日時】 2015年3月7日(土) 18:00~
【会場】 金山アカデミーセンター4F
【兼題】 『木(こ)の芽)』を含む当季雑詠5句
※ともに春の季語、漢字で書くと同じですが『木(こ)の芽』は春に芽吹く木々の芽の総称。『木(き)の芽』は山椒(さんしょ)の芽のことです。ご注意ください。
◆投句料は不要、投句される方は、メールにてお願いいたします。
◆作者名は本名でも俳号でもかまいません。
◆投句数は5句以内でお願いいたします。
◆締切りは3月5日(木)とさせていただきます。
◆投句いただいた作品の内、句会での入点句は、
次回のブログにて発表させていただきます。
◆受付メールアドレス:haikuhanabikukai-aichi@yahoo.co.jp